こんにちは!
ポポちゃんという名前でポケモンダブルバトルをやっています、アラフォーの妻子持ちおじさんです。

2025年5月11日にオンライン上で開催されたポケットモンスタースカーレット・バイオレットを使った公式大会、ポケモンジャパンチャンピオンシップス2025(以下PJCS2025) 本戦 マスターカテゴリーで60位に入りました。
結果、6月21、22日にパシフィコ横浜で開催される、各カテゴリー上位64人が参加できるライブ大会決勝に駒を進める事ができました。恐らく39歳でのライブ大会出場は今年のゲーム部門では最年長ではないでしょうか…
ライブ大会出場者で私より年上の方、もしいらっしゃったら連絡ください。最年長という肩書は取り消します。
苦節5年、予選突破すら今までできなかったのに、今年は予選、本戦をすべて初突破しました。自分自身もまだ突破したという歓喜の余韻で少々フワフワしております。
ただ、この記事を書いている時点で8月にアメリカ・アナハイムで開催されるポケモンワールドチャンピオンシップス2025(以下WCS2025)の出場権は公式から発表されていないので日本代表になれたかまではわからないです。
なので、いつ世界大会権利は決まるのか…とソワソワしながら書いています。
予選抜けした時みたいに構築記事を…と言いたい所ですが、今回駒を進めた上位64人の中で、おそらく私が一番実績も知名度も実力もない事からもう少し温めさせて欲しいなと思います。
ごめんなさい。構築記事はすでに出来上がっているのでPJCSライブ大会が終わりましたら公開します。
今回は、「アラフォーおじさんが昨年の予選敗退から、どんな事をした結果、ここまでたどり着けたのか」をテーマにつらつら書いていこうと思います。
今回予選や本戦を残念ながら抜けられなかった方のヒントになればと思います。
無料で全文読めますので、時間のある時の読み物としてお楽しみください。
そもそも、アラフォーおじさんなのに、なぜポケモンを主戦場にしたのか
結論から言ってしまうと、ポケモン対戦の特徴は、①ほぼ自己責任論で済む、②酷使するのは思考回路だけだから。
スプラトゥーンやストリートファイター、パワプロ、ウイイレは目と反射神経を酷使する都合、30代後半になると酷なゲームでした。
最近たまに目の焦点が合わない事が出てきたぐらいに、身体が劣化している事を痛感しております。
スプラトゥーンは楽しい一方で、マッチングが「味方ガチャ」の特性上どうしても自己責任論だけではどうにもならないことも多く、ストレスが溜まる⇒睡眠時間は削られるの悪循環ゲームでした。
ちなみに一応2年ほど前の環境でXパワー2200くらいのところにはいました。
そんな中、ポケモンはメガシンカやらZ技やらの読み合いに疲弊して一時期ちょっとガチ対戦から離れてたものの、初代赤緑からプレイしている数少ないゲームだった事からある程度の基礎は出来上がっているものと勝手に自負していました。
ポケモン対戦であれば、負けても自己責任論と時々の運が悪かったで説明がつく点と、思考を重ねればある程度の正解が導き出せる点で 年齢関係なく上位帯に食い込める可能性があると思い、また頑張ろうと思いました。
それに何よりも世界大会に出るとなれば、話のネタになると思ったのが一番大きいです。
だいたい人間が何か新しいチャレンジをしようと思う時って邪な理由・背景であることが多いと思います。
私自身を突き動かすきっかけはだいたい「話のネタになれば面白い」か「推しに振り向いてもらいたい」です。

私の一番の推しである元・日向坂46の加藤史帆さんは既に昨年末にグループを卒業してしまったので振り向いてもらう機会がもうありません。
ただ、ライブで「天使」と書いたiPad Proに毎回気づいてレスをくれるくらいには元気を貰える最高の推しでした。
そんな日向坂46の聖地・横浜でPJCSライブ大会に出場できること、非常に光栄です!
ゲーム好きが多い日向坂メンバーからポケモン対戦ガチ勢が生まれてくれないかな…といち、おひさまとして願っています。
いつまでも あると思うな 推しと金
ポケモンのランクマッチ、PJCSに向けた取り組み
話を戻します。
剣盾が発売した2019年、「ガチ対戦復帰してみよう」と思い、ランクマは200位前後をコンスタントに叩き出していたものの、どうしてもPJCS予選は4桁フィニッシュで突破できず…という事を繰り返していました。
2023年の世界大会が「横浜で開催されるなら出たい!」と思いスカーレットバイオレットになってからも引き続き予選参加するも結果は同じく惨敗。
ランクマはある程度3桁台前半の順位が出せるのに、PJCS予選になった途端に弱くなる現象に悩まされる。
まずは対戦の振返りを始めるべく録画機材を購入。
ただ対戦動画を見返しても「こういう事かな」みたいなメモを書く程度にとどまっていました。
そんな程度だから、もちろん2024年のPJCS予選も惨敗。
一から取組みを見直さない限り、一生WCSはおろかPJCS予選突破すらできないと痛感したのが2024年の4月のことでした。
今思えば、「ランクマは勝率が低くても、試合数を重ねて勝ち星を重ねれば、レートは上がる仕組みなので、上位に行こうと思えば行ける」というのが結論です。
予選突破する上で、限られた試合数でいかに勝率を高めるかが今後の課題になるのは言うまでもありません。
ランクマの順位は高いのに、予選突破できないのなんで?という疑問を持つ方は勝率にするとどうなのか、見直してみてください。5割2分くらいだったりしませんか…?少なくとも私はそれでした。
2024年予選敗退からの取組み・追加版
前回予選突破をした際にある程度の事は書いたものの、もう少しやったことあったよな…と思い、追記することにします。
社会人プレーヤーは仕事にも活かせる話なので参考になればと思います。
◆言語化に関する本を読み漁る
会社で人事評価面談を上司と行う際、自分自身の弱みとして「課題設定と問題解決をそれぞれ言語化することが苦手」という事に気づかされました。
いわゆる頭で分かっていても、言語化できない状態。
だから自分のやりたいこと、実践したい事が伝わらない状態でした。
「言語化するの苦手なんだろうね…」と上司に残念な目で見られたダメ野郎でした。
一方でそれが「こういう事かな」のメモに留まる理由なんだと痛感したきっかけの出来事であったとも言えます。
amazonで「言語化」をキーワードに本を10冊程度買い漁って、どうしたら「言語化する」事が習慣化出来るのか取り組むことにしました。
ちなみに同じテーマの本を数冊読めばだいたい書いてある共通項が出てきます。それが再現性も高い、大事なポイントになるのでそれを参考にするようにしてください。
◆言語化の実践
結構、自己啓発本を読んでおしまい。という人が非常に多いのですが、実践することが何よりも重要。
どの本にも書いてあった共通項として「とにかく思い立ったら、忘れないうちにメモする」、「定期的にメモを見直す」この2つなら簡単に出来るのでそれを習慣化するまでがキモです。
なお、ポケモン対戦の場合、以下5点を重要視してました。以前より少々内容を踏み入った形です。
自分は何がしたいのかを言語化
例:コライドンを中心に種族値の高い古代活性組を活かして上から殴る…など
採用したポケモン/技/テラスタル/努力値配分の理由を全て説明できるようにする
今回本戦で使用した6匹全て、私はこの状態に出来るまで言語化出来ています。
またポケモンを選んだ理由の根本に「好きだから」があっても全く問題ないと思います。
今回黒馬バドレックスを採用しているのも、「素の状態で超高水準のCとSで相手を一掃する姿が好きだから」です。
それ以外のポケモンはそれ以外の理由で説明ができます。
バトメモを使って「相性/読み/運」のいずれによる要素で勝負がついたのか層別
ここは予選時にも書いているので割愛
なぜ勝てたのか/負けたのかの言語化と深堀り実施
まずは一言書く形でOK。
そこを起点になぜを数回繰り返して真の要因(=真因)を見つけ出す事が重要です。
ト〇タ自動車のメソッドの中に『「なぜ」を5回繰り返して、真因をあぶりだし、改善に繋げる』手法があります。特に負け試合は「なぜなぜ」を徹底することが重要だと思います。
特に負け試合のうち、運要素以外の領域でどうしたら勝てるか、対策を言語化
真因をあぶりだしつつ、対策に繋げる事が大事な一方、注意すべきポイントがあります。
それは、環境の大多数にはない初見殺し要素によって負けた場合です。
その際は「初見殺しで読めなかった」で割り切って対策は打たないようにしました。
恒久対策を打つ事で、「やりたい事がやりづらくなる」、「勝率が下がる」等の弊害があるならば、頭の片隅に「そんな選択肢も今後は考慮しておこう」くらいに留めておくことが重要だと思います。
全方位に勝とうとするのはムリです。7割以上勝利すればいいのがポケモン対戦です。
今回の私の負け試合に相手ザマゼンタ+チョッキディンルー対面でザマゼンタがコーチングし、ディンルーが殴り倒すという構築に出会いました。
そもそもコーチングを覚えたザマゼンタはランクマだと9.5%、本戦出場した中だとたったの1.2%しかいません。そんな1.2%のために対策を撃つのはさすがに無理があるのであきらめる事も時には重要です。
◆人に会う、もしくはDM、リプライしてみる
オフ会に行ってみましょう。私はたまたま、車で10分程度の会場で参加者60人程度のオフ会があったので参加してみましたが、参加をきっかけに予選突破の糸口をつかむきっかけにもなりました。
オフ会で出会ったキムチさんがPJCS2025 第1回予選で自分が使おうとしていた隠密ミライドンで突破して、詳細を聞くべくDM出来たのも、一度お会いしているからだと思っています。
改めて教えてくれたキムチさん、オフ会を主催してくれた佐久間さん本当にありがとうございました。
今回本戦を、突破報告をしても、他のプレイヤーに比べて反応が薄いのは、本当に実力も乏しくコミュ障無名プレイヤーだからだと思います。応援されるように精進します…
◆手帳に目標を書いておき、たまに見返す
自分はこんな事書いてました。
表紙:この1年で達成したい事⇒WCS2025に出場する
各月初のページ:その月で達成する事を書く
⇒3月 第2回予選で絶対突破する、5月 PJCS本戦絶対に突破する
1年の目標を書くページ:達成したいことを実現するために、取り組むことを書く。
例:環境把握の言語化徹底、ダメージ計算と被ダメージの暗記、etc
私はほぼ日手帳を10年弱ずっと使い続けていますが、その人に合った手帳を使う形でいいと思います。
自己啓発本を読むとよく「目標を紙に書いて見える所において毎日目にすれば自然と叶う」と書いてありますが、本当でした。
◆イメトレする
予選突破時に引き続き、「嘘だろ、オイ!」と思われる事を挙げておきます。毎朝10km走りながらパシフィコ横浜やアナハイム・コンベンションセンターで配信卓に映る自分を妄想してました。
そんな中で困った事は配信卓で表示される実績がなかったことです。
そもそも初出場だし、ケビンさんみたいに色違いレイスポス厳選1000回みたいなチャレンジもしていないので、本当に困りました。
いいネタがあれば教えてください。
またパシフィコ横浜はアイドルの握手会やビジネスの展示会で何度も足を運んでいるので想像しやすいのですが、アナハイムの方は行った事がないので、Googleマップで場所を確認し写真を見ながら、「ここで闘うぞ」とつぶやいてました。
◆試合前後の挨拶とともに「横浜に行くぞ!アナハイムに行くぞ!」と言う
「嘘だろ、オイ!」と思われることの2つ目です。
30年ほど前に日本を震撼させた「修行するぞ」と連呼する某宗教団体みたいですが、自分を洗脳する魔力がありました。
ほとんどのポケモン VGC勢は20代以下と若いので、元ネタはわからないと思います。
親御さんやおじいちゃん、おばあちゃんに聞いてみてください。
PJCS本戦に向けた取組み
ここからは1ヵ月単位の取組みを書いておきます。
3月:GSルール前提でカジュアルバトルに潜る形で試行錯誤を繰り返す
5月1日にならないとランクマッチでレギュレーションIが始まらない事から、「ワンチャンスGSルールの構築で当たればいいや」のノリで潜って構築の動かし方をはじめる事からスタート。
ただ、たまにマッチングする伝説6体のキッズ構築に圧勝しても、何も得られなかったことを付け加えておきます。
4月:仲間大会が毎日開かれていた為、データ収集に集中
mumemoさんやピヨリリィさんが仲間大会を開いてくれるのは非常に感謝しきれないのですが、毎日21:00-23:59という時間帯で開催される都合、普段22時就寝の身体には非常に辛いものがありました。
1戦でも潜れば、使用ポケモンの順位データが手に入るので眠たい気持ちを抑えながら、潜りました。
朝や夕方はExcelで使用ランキングのデータ推移を作りながら、だいたいの傾向を掴むことに徹しました。
仲間大会の結果は下から数える方が圧倒的に早いことの方が多かったです。
なので、ここで負けていても焦るような事はしませんでした。
なんせ眠い中で戦ってるので良い結果が出せると思っていません。
それ以上に、強豪Youtube配信者の方とマッチングすることもしばしばあったので、後からその人のYoutubeライブを見直して「相手視点でどのように見えているのか」という事を意識しながら見ていました。当たり前ですが配信を映しながらのプレーはタブーです。
なお、朝型人間向けと海外プレーヤー向けに朝5時から仲間大会の主催をしたのですが、
誰1人登録してくれませんでした。
すごく悲しい気持ちになりました。
5月:最後の追い込みで練度を上げる
GW連休も相まって予選までの間にベースとなる伝説2体は変えずに200戦潜って練度を上げる事に徹しました。最低限、100戦は潜ると決めていたので、時間を作れてよかったと思います。
また、構築の軸となる4匹は確定していたものの、残り2体を決めるべく、どういう時に戦いにくいかを言語化するために、「ちょっとチャットGPTを使ってみよう」と思い立ち、自身の構築の改善点を対話形式で見つける事にしました。
これが今思えば本当に良い取組みだったと思っています。
(そもそも構築の相談相手が私にはいなかった・・・というか先ほどあんな事を書いておいて言うのもなんですが、本戦は強者の方みなさんがライバルなので話しかける一歩を踏み出す勇気がなかったのは内緒です)
補足:チャットGPTを使ったPDCAサイクル
①「レギュIの環境がどうなっているか」、「何を軸にするか」、「軸のポケモンで何をしたいか」を自分の言葉で言語化し、各ポケモンの努力値配分、技構成、テラスタルとその採用理由をチャットGPTにインプット
②チャット GPTに現在の構成のダメなポイントや対処案を教えてもらう
③提案されたもので間違っていなさそうな案を試運転し、チャットGPTにフィードバック
④②と③を繰り返す。
「1年前のチャットGPTと比べ、無料故の制限がある中だが、かなり理に適った事を提案・指摘してくれるようになった」というのが率直な感想でした。
当初、こっちは実質伝説3体使えるという理由で採用した襷メタモンは「相手依存故に受動的すぎる」という指摘を受けました。なかなか一人では気づけないので、使ってみてよかったと思ってます。
テラパゴス対面等でコピーできない点から動きづらさを感じでおり、相談したところクリティカルな指摘を受けて、不採用に至るきっかけになりました。
ほとんどの上位入賞者は強者同士で指摘し合っているからこそ、強いのだと改めて気づきました。
本戦当日の取組み
ここからは本戦当日何をしたか書いていきます。
8時:いつも通り10km走る
10km走らないとモヤモヤする身体なので、ちゃんと走りました。
9時:いつも通り洗濯・掃除をする
今回予選突破した時点で5月11日の本戦に出る旨を妻には伝えたので、
私が集中できるよう、娘を連れて妻の実家に帰ってくれる配慮をしてくれました。
「家のことは何もしない」はあり得ないので、せめていつも通り洗濯・掃除はしました。
10時:ラムネを買いに行く
予選突破時同様、試合のお供にブドウ糖を摂取すべく、ラムネを買いに行きました。
よく皆さん、モ〇スターとかレッ〇ブルとかを飲む方が多いのですが、
エナジードリンク系はあまり飲まない方が体の為にいいです。
私は25歳の頃、毎日飲んだ結果、痩せてるし飲酒もしないのに
肝機能の数値を表すγ-GTPの値が異常値になりました。
医者曰く、「あれは元気の前借り」だそうです。
私はワンピース アラバスタ編のツメゲリ部隊が飲んだ豪水を思い出しました。

10時半:ようやく初戦
そんな事をしていたら10時半になってました。本当に試合を消化できるのでしょうか?
12時:ちょっとXで様子を見る
TLが荒れていました。強者の方が続々撤退宣言をしているのです。
半ば信じられませんでした。
エリザベートさんすら…と思っていたら、突破していた事から「撤退する詐欺」という
戦略もあるのだという事を知りました。今後見極めが必要です。
ちなみにこの時2勝4敗で若干荒れています。
~14時半:ガチ集中で8連勝する
ここでレートが1590を超えました。腹が減るのを忘れるくらいに、集中してました。
昨年のボーダーラインを超えた事から、14:20頃40位だったので6試合残した状態で14:59まで潜らず様子見に徹します。
14:59 54位であることを確認する
これを最後に翌日13時までお祈りする事しかできませんでした。
1戦潜るか迷いましたが、負けるくらいならボーダーラインに乗せておく方に賭けました。
ざっとこんな感じです。
大事な事を一つ忘れました。
ボーダーラインに乗せる魂の一戦直前に、トイレ掃除をしました。
少々汚かったからです。
結果として、トイレの神様が私に勝利をもたらせてくれました。
と、まぁこんな感じで本当に突破出来て嬉しいです。
最後に
こんな駄文を最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
6月21、22日の横浜でまずはいい結果が出せるように弱者なりに目の前のやれる事をひとつひとつ達成していこうと思います。
これを読んでいただき、少しでもこのアラフォーおじさんを応援して頂ける方が増えたら嬉しいなと思います。
応援よろしくお願いいたします!
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