
こんにちは!
ご覧頂きありがとうございます!
ポポちゃんというHNでポケモンダブルバトルをやっております。
今回は2025年8月15-17日にアメリカ・アナハイムで開催したポケモンワールドチャンピオンシップス2025(以下WCS)で私が使用した構築記事になります。
結果としては2勝6敗で全く振るわなかったのですが、私のBO3の対応力の無さが1番の原因だと思ってます。
少なくともランクマッチの環境下であればレート1800越えはするくらいの強さは出せます。
WCSをきっかけにこれからダブルバトルを始めたいと思った方にもなるべく分かるように所々略語の意味を付け加えていきます。
また文章中、H:HP、A:こうげき、B:ぼうぎょ、C:とくこう、D:とくぼう、S:すばやさをそれぞれ指す点、先に付け加えておきます。
追記:2025年8月度S33順位
メインTN:Q 833位 R1727
サブ TN:Xa 523位 R1752
※WCS後に潜っていなかったこともあり、順位もイマイチですが勝率がWCS前で9割を誇る構築でした
目次
- 構築経緯
- 新たな伝説2体目の言語化
- 実際に使ってみた所感
- 個体解説
- ミライドン
- グラードン
- ウルガモス
- パオジアン
- オーロンゲ
- ガオガエン
すべて表示
構築経緯
まずはコチラの全国大会(以下PJCS)の記事をお読み頂けるとより理解が深まります
https://mono-logues.com/439/
PJCSを終えて、WCSのルールが同じレギュレーションIではあるものの、全試合OTS BO3(お互いのポケモン、技、持ち物、特性が公開された2本先取の3本勝負)になることから以下の改善が必要だと感じた。
①日本のCTS BO1(お互いのポケモンのみ公開された状態。技、持ち物、特性は闘ってみないとわからない、1本勝負)と異なり、初見殺し要素より、見えていてもプレッ シャーを与えられる構築を使う
②PJCSは特殊攻撃偏重のパーティだったが、物理攻撃による選択も加える
③初手ミライドンで勝ち切るパターンから複数の勝ち筋ルートを作り上げる方針を作る
そんな中で、ミライドンと黒馬バドレックス(以下黒馬)どちらを外すのか?と問う中で、私は迷わず黒馬を手放す事にした。
黒馬は大好きなポケモンだが、やむを得なかった。
背景としては以下3点が大きな理由。
・素の状態でSはほぼ最速と言えるが、Sブースト組、スカーフイーユイ、さらにはスカーフミライドンなどの素早さインフレ環境過多
・ミライドンに比べどうしても耐久に不安
・不毛なミラーマッチ同速勝負
ここで出てきた問題点が「残ったミライドンで何をするのか。」という事。
非常に悩んだのがこの質問に対するアンサーである。
というのも、隠密マントミライドンが活躍できたのはCTSだからこそである。
具体的な例を挙げると
・猫騙しを撃った事による相手目線で無駄なターン消費
・つららおとしなどのによる怯みへのプレッシャーからの解放
・バークアウトやこごえるかぜなどの追加効果によるデバフにビビる必要がない
こうした状況から、勝ちを拾いに行けるという場面が多いのが強みである。
また、UmblaのPJCS振り返り動画の中でもアルカナさんが「隠密マントミライドンでは勝てない」というコメントをされていたのが自分の中ではどうしても引っかかっていた。
一方でどうしてもこだわりメガネやこだわりスカーフのような攻撃技が固定されてしまうアイテムを使いこなす自信が私の中では正直ないというのもわかっていたことから、命の珠やピントレンズ+ドラゴンエールによる確定急所型、チョッキ型を使ってみた。
結果としてはどれもパッとしないのがオチだった。
私の中で、自分の強みが何なのか考えた時に、ある程度耐えて盤面を逆転する迎撃カウンター型の方が性に合っている事に改めて気づいた。
つまりは隠密マント瞑想ミライドンの使用継続である。
もう2025年は予選、本戦、ライブ決勝大会、そして集大成のWCSと隠密瞑想ミライドンばかり擦る事になってしまった。ずっと使っている故にダメージ感覚が無意識の領域まで出来上がっているのも大きい。
PJCSで使用した構築をベースに黒馬以外はまず変えずに闘ってみることにした。
[もう1体の伝説選び]
その際もう1体の物理攻撃が主の伝説を誰にするのか、考えた選択肢として「ザマゼンタ」、「コライドン」、「グラードン」である。
普通はミライドンと相性の良い、白馬バドレックス(以下白馬)を真っ先に検討するのだが、私はこのテラス択をほぼ強要され、かつトリックルーム運用前提のこのポケモンとどうしても和解する事ができない事から、検討から真っ先に外した。
このような状況で、3体の強み、弱みを言語化して理解しながらランクマに潜ってみた。
新たな伝説2体目の言語化
ザマゼンタ
強み
・高い耐久力
・ワイドガードで全体技を防止でき攻撃とサポートを兼ね備える
・環境に多いガオガエンをワンパンできる性能でテラパゴスにも強い
弱み
・火傷した瞬間に弱体化
・基本は居座り前提なので、宿木やデバフをされると痛い
コライドン
強み
・3体の中で1番Sが高い
・ミライドンが引き寄せかつ、環境に多いゴリランダー、ザマゼンタ対面で強く出られる
・晴れ下での火力が強すぎる故に白馬にテラス択の押し付けとカイオーガの弱体化が可能
・晴れによるウルガモスのシナジー効果
弱み
・フェアリー技持ち対面でテラスを切らざるを得ない
・白馬対面でミライドン、コライドンどちらにテラスを切るべきか判断が求められる
・相手古代組にタダ乗りされる。
グラードン
強み
・相性上、ミライドンの弱点を突ける。ただし、生き残るには壁等のサポートが必須
・鬼火で相手物理を弱体化可能
・コライドン同様、後出しでカイオーガの弱体化が可能
弱み
・命中不安との戦い。
・ゴリランダー対面、テラス択も視野に入れる必要がある。
・コライドン同様、白馬対面でテラス択に悩む。
・相手古代組のタダ乗り。
・ガチグマと役割が被る。故に共存しにくい。
・相手ワイドガードを読む場面の多さ
実際に使ってみた所感
コライドン
火力の高さは魅力的。ただし、白馬対面やフェアリー技持ち対面でミライドンとどちらにテラスを切るべきか非常に悩む場面が多いのがネック。
ちょっと個人的に扱うには時間を要すると判断。
環境に多いメガネミライドン、白馬、たまにいるザシアン対面でテラスを切らざるを得ないケースが気になりあまり結果を出せなかった。
ザマゼンタ
動かしてみて気づいたのが、耐久性の信頼性が高いものの、環境に多い白馬+カイオーガの並びの場合、非常に苦戦を強いられた。
背景としては以下
・初手白馬+ドーブル対面である事が多く、全体攻撃かつ即効性が高い技を要求される盤面が多い
・先発ミライドンにテラスを切った都合、後発の水テラカイオーガを弱体化できず勝ちを取り逃がすケースが散見
グラードン
最初はあくりるさんが隠密マントミライドン+グラードンでランクマ最終2桁を達成した記事を参考に、オボン→広角レンズに変更して運用。
参考記事:https://aqril15.hatenablog.com/entry/2025/07/01/190844
ただ、断崖の剣を両外しするレアケースに出会ってしまい一度解雇。
そもそも広角レンズ持ちで断崖両外しや2回連続で鬼火を外す確率は0.4%と急所に当たる以上にかなり低い確率である事から、ある程度耐久に振って試行回数さえ増やしてしまえば良いという判断に至り、グラードンを再雇用する事にした。
そんな中で先述の通り、ガチグマは役割が重複する点が多く、一方でザマゼンタにしても化身ランドロスが重い構築である事からパオジアンを投入すべきという結論に至った。
予選の時のようにセグレイブを使うことも考えたが、弱点を突かれるミライドン、ザマゼンタが多い環境での運用はちょっと難しいという結論である。
どちらを使うか考えた時に以下の背景からパオジアンを採用する事にした。
①環境に多い、黒馬、ゴリラにプレッシャーを与えられる
②アイススピナーで相手ミライドンの弱体化もしくはテラス強要が可能
③襷での行動補償が可能
④ドーブルに上から挑発が打てる
最初は③、④の背景からパオジアンの襷運用をしていたが、瞑想テラパゴスに競り負けるパターンが散見されたことを理由に、ガオガエンにまた吠える担当をしてもらう事にした。 また積み構築を使ってると結構チョッキパオジアンに対面すると以外に厄介な場面が多かったので、自分も使ってみる事にした。
こうしてWCSで使う6体が決定した。
個体解説
ミライドン

絶対的エース。日向坂46の小坂菜緒ばりの安心感。
【調整意図】
HB:電気テラス状態かつ雨下で水テラ水ウーラオスの水流連打確定耐え
S:準速135族抜き
C:余り
瞑想1積みで電気テラス+エレキフィールド下のイナズマドライブで白馬バドレックスを1確
PJCS本戦からずっとこの個体。唯一変わった事が先発運用が主だった扱いが後発運用が増えた点である。
センターも出来るし4期生を支える事も出来る、小坂菜緒そのものだった。ニックネームを「こさかな」にすればよかった。
グラードン

【調整意図】
H:極振り
A:11n
D:ミライドンの流星群確定耐え
S:一般的なゴリランダーより速く
あくりるさんが使っていたグラードンをベースにSを下げて、物理耐久を分厚くして主に、パオジアン+ザマゼンタ対面でも場持ちを意識した。
鬼火が非常に優秀でミライドンが苦手とする白馬、ウルガモスが苦手な岩オーガポンをはじめとした物理ポケモンの弱体化とグラードン、コライドンにはテラスとの2択を押し付ける事ができる点がよかった。
なお、WCSで1度ミラーマッチとなり相手オーロンゲの挑発で鬼火が撃てず、相手グラードンに鬼火を撃たれて無力化した事を付け加えておく。
ウルガモス

裏エース。晴れとのシナジーが大きい。
【調整意図】
H:16n+1
B:出来る限り高く
C,D:2n
S:蝶の舞1回で黒馬抜き
元々、性格補正含めてB方面に厚くしていたが、以下2点が気になりながらプレイしていた。
①蝶の舞1回で黒馬を抜けない
②守るがない故にゴリラの猫騙しで止まる
ダメージ計算をしてみたら、そこまで耐久に分厚くしなくても環境に多いポケモンからのダメージ数に変化がないことから思い切って臆病に変更。
また、怒りの粉→守るに変更し猫騙しを撃たれる場面を確実に回復するターンに充てる事にした。
怒りの粉で火傷を誘発させる事ができない一方で、火傷にさせる役割をグラードンが担っているからヨシとした。
PJCSでもWCSでも対戦した方からウルガモスがとにかく硬かったというお褒めの言葉をたくさん頂いたのも付け加えておきたい。
パオジアン

白馬ミライドンwith化身ランドロス構築ピンポイント枠
ぎんなんさんの調整を参考にしつつ、火力が多少は欲しかったのでちょっとだけAに振った。
WCSに一緒に出場したりょうまさんのも技やテラスを参考にした。
オーロンゲ

【調整意図】
HB:ウーラオスの水流連打確定耐え
D:余り
S:実数値84調整のガオガエン抜き
ライブ大会から電磁波⇒猫だましに変更。
黒馬ザマの黒馬は当時だいたい悪テラである事が多く通りが良くなかったのと、出来る限りミライドンやウルガモスが積める盤面を作りたいという意図。
またガオガエン対面の盤面で相手のS実数値がだいたい84で調整されている事が多く、上から猫だましを撃てる点が非常に優秀だった。ごくまれに85以上いるガオガエンもいる事は頭の片隅に置いておいて頂けると幸いである。
ガオガエン

【調整意図】
HB:リフレクター込みでザマゼンタのボディプレス確定耐え
D:余り
7月のランクマ期間中はとつげきチョッキ、ほえる→フレアドライブの技構成、性格:慎重(D↑、C↓)、S実数値82の個体で運用していた。しかしながら先述の通り、瞑想テラパゴス対面のアンサーを出すべく、PJCS本戦で使用した後攻とんぼ返り型ゴツメガエンを引っ張り出した形。ただしWCSにテラパゴスはほぼいなかった。
立ち回り方法
基本選出
先発:オーロンゲ+ミライドン
後発:グラードン+ウルガモス
オーロンゲで壁を貼りつつ、ミライドンで積む形が基本形です。
両壁を貼りつつ2回積んでパラボラチャージをすればミライドン無双が出来る形になります。
オーロンゲが生き残っているようであれば捨て台詞で弱体化してグラードンと並べて高火力ゴリ押しもよし、ウルガモスも積む形で止められなくするもヨシで盤面を見ながら選択する形になります。
黒馬+ザマゼンタ
先発:オーロンゲ+グラードン
後発:ミライドン+ウルガモス
ゴリラやザマゼンタは後からウルガモスで処理出来る事から黒馬を優先的に倒す事を意識します。
またザマゼンタ対面であれば、ボディプレスでの処理を遅らせるべく、鬼火をザマに撃つようにしましょう。
処理の優先度としては以下になります。
岩オーガポン>黒馬>パオジアン>ザマゼンタ>ゴリランダー
以上となります。
なお、ドーブル入りの場合はミライドン、オーロンゲで入り、猫騙しでタスキを潰して2手目でドーブルを処理します。倒す優先度は黒馬より高いです。
白馬+ミライドン
先発:オーロンゲ+ミライドン
後発:グラードン+ウルガモスorパオジアン
初手猫騙しで白馬を止めつつ瞑想を積みます。
2手目で電気テラスをミライドンに切り、イナズマドライブで白馬を倒す事を優先しましょう。
なお、ランドロス入り構築であれば裏にパオジアンを控えさせましょう。
倒す優先度は以下の通りです。
白馬>ランドロス>ミライドン>ガオガエン
WCSを終えた今思えば、白馬ミライドン先発の盤面であれば、ミライドンを猫騙しで止めつつ、白馬に鬼火を撃って弱体化させる事も出来たなぁと。ちょっと自分の対応力がダメでした…
ミライドン+ルナアーラ+ガチグマ
先発:オーロンゲ+ガオガエン
後発:グラードン+ミライドン
オーロンゲの猫騙しをミライドンにしながら、ガオガエンのはたき落とすでミライドンの火力を削ぎ落とします。
おそらくボルトチェンジでガチグマに交代し、ルナアーラはトリックルームを張ってくるので合わせる形でかえんだまを落とす事が出来ればこちらが主導権を握っていると言っていいでしょう。
それがムリでも、ガオガエン→グラードン引き、オーロンゲの捨て台詞→ガオガエン出しでガチグマの火力を削ぎ落とせるはずです。
ガチグマを最優先で倒し、ミライドンが積む機会を作る事が出来れば、勝ちはグッと近づきます。
コライドン+ルナアーラ
先発:オーロンゲ+ミライドン
後発:グラードン+ガオガエン
相手はほぼコライドン+ハバタクカミで入って来ます。
初手は光の壁、瞑想から入ります。
オーロンゲ方向にムーンフォース、コライドンは様子見の守るであることが多いです。
出来る限り両壁を貼る事を意識し、万が一リフレクターを貼れなかった場合はガオガエンの猫騙しでコライドンを止めつつ、もう一度瞑想を積みます。
あとはパラボラチャージとイナズマドライブをうまく盤面に合わせて撃っていけば勝てる試合になります。
最後に
ここまでお読みいただきありがとうございました。
WCS2025を終えて、来年のWCSに向けてもう戦いは始まっています。
他のゲームをやろうかなって思いましたが、新シーズンの準備期間だと認識しつつ、来年またアメリカの地を踏めるように精進していきます。
改めて応援して頂けると嬉しいです!



コメント